発生事象
CPUモジュールの切り離し発生後、稀に10~11時間二重化が完了しない場合があります。 
発生条件について
クイックダンプ機能を有効にする際に必要である QuickDump.BAT が適用されている場合に発生します。
クイックダンプ機能が有効になっていても、QuickDump.BAT が適用されていない場合にはこの事象は発生しません。
QuickDump.BAT はクイックダンプ機能によるメモリダンプを正常に採取できるように設定するためのバッチファイルです。クイックダンプ機能を無効にする場合は SaveDump.BAT の適用が必要です。
QuickDump.BAT と SaveDump.BAT は最後に適用したものだけが反映されます。
この事象が発生した場合、RDR Utility やftサーバユーティリティが起動できなくなったり、情報が表示されなくなる事象も同時に発生します。
これらの事象は、メモリダンプの取得を行ったかどうかに関係なく、CPUモジュールの切り離し発生後に発生する場合があります。
ft制御ソフトウェアのバージョン毎の設定状況
ft制御ソフトウェアのバージョン毎の設定は次のとおりです。
  
    
    
      
        バージョン
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        初期出荷時の設定
        | 
      
        アップデート時の設定
        | 
    
    
      
        11.1.2938
        | 
      
        クイックダンプ機能が無効になっています。  SaveDump.BAT が適用されています。
        | 
      
        (アップデートの公開はありません。)
        | 
    
    
      
        11.2.3215
        | 
      
        クイックダンプ機能が無効になっています。  SaveDump.BAT が適用されています。
        | 
      
        クイックダンプ機能を無効にします。  SaveDump.BAT を適用します。
        | 
    
    
      
        11.2.3644
        | 
      
        クイックダンプ機能が無効になっています。  SaveDump.BAT が適用されています。
        | 
      
        クイックダンプ機能を無効にします。  SaveDump.BAT を適用します。
        | 
    
    
      
        12.1.3275
        | 
      
        クイックダンプ機能が無効になっています。  SaveDump.BAT が適用されています。
        | 
      
        (アップデートの公開はありません。)
        | 
    
    
      
        12.1.3452
        | 
      
        クイックダンプ機能が無効になっています。  SaveDump.BAT が適用されています。
        | 
      
        クイックダンプ機能を無効にします。  SaveDump.BAT を適用します。
        | 
    
    
      
        13.1.3667
        | 
      
        クイックダンプ機能が有効になっています。 QuickDump.BAT が適用されています。
        | 
      
        (アップデートの公開はありません。)
        | 
    
    
      
        13.2.3721
        | 
      
        クイックダンプ機能が有効になっています。 QuickDump.BAT が適用されています。
        | 
      
        メモリダンプ機能に関してアップデート前の設定を維持します。
        | 
    
  
 
ft制御ソフトウェアのバージョン 13.1.3667 では、Hyper-V 機能が有効の状態でクイックダンプ機能を無効にした場合、メモリダンプの採取に失敗するため、クイックダンプ機能を有効にしています。
バージョン 13.2.3721 ではこの問題は発生しません。
  
CPUモジュールが数時間二重化しない事象の対処手順
SaveDump.BATを適用することで一時的に二重化までの時間を縮めます。
クイックダンプ機能が有効のまま、SaveDump.BATを適用した場合、そのままではメモリダンプが正常に採取できないため、二重化後にQuickDump.BATを適用します。
  - 
    以下のバッチファイルを管理者権限で実行後、OSを再起動してください。
     フォルダ:C:\Program Files\ftsys\Utility\DumpDelaySetting
     ファイル:SaveDump.BAT
   
  
  - 
    OSを起動後、5分ほどでCPUモジュールが二重化状態になります。
    なお、手順 1 を実行せずにOSを再起動した場合は、OSを起動後に事象が再発します。
   
  
  - 
    クイックダンプ機能が有効の場合は、ftサーバが二重化状態になった後に以下のバッチファイルを管理者権限で実行してください。クイックダンプ機能が無効の場合は、本手順は不要です。
     フォルダ:C:\Program Files\ftsys\Utility\DumpDelaySetting
     ファイル:QuickDump.BAT
   
  
  - 
    手順 3 の設定を反映させるためにOSを再起動してください。
  
 
恒久処置
クイックダンプ機能を無効にし、SaveDump.BATを実行することで事象は発生しなくなります。
  - 
    ftサーバユーティリティを起動し、「全般」から「システムクラッシュ時にクイックダンプを取得する」のチェックを外し、「適用」ボタンをクリックしてください。この操作によりクイックダンプ機能が無効になります。
    
    
   
  
  - 
    以下のバッチファイルを管理者権限で実行後、OSを再起動してください。
     フォルダ:C:\Program Files\ftsys\Utility\DumpDelaySetting
     ファイル:SaveDump.BAT
   
ft制御ソフトウェアのバージョン 13.1.3667 では、Hyper-V 機能が有効の状態でクイックダンプ機能を無効にした場合、メモリダンプの採取に失敗します。
バージョン 13.1.3667 で Hyper-V 機能が有効の場合は、バージョン 13.2.3721 へアップデートしてください。
   
	
	
	 
	
		
			Windows Server 2016 for ft (Express5800/R320f)
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